からあげ三昧

推しの話がしたい

REAL三部作について真面目に考える

 カラフルな6曲が世に放たれて早半月が経ちましたね。この半月で私はすっかり『1日3Color of Life』しなきゃ気が済まない体質になっています。曲が好きすぎて、今からツアーが楽しみで楽しみで既にしんどいです。

 さて、先日はViolet Phantomのエモさについて語りましたが、今回は主にBlack Thunderについて語りたくてオンボロPCを立ち上げました。きっかけはRUCCAさんのこちらのツイート。

 

 こういうこと言われると謎解きしたくなりますよね!!!!というわけでリアル三部作の物語を妄想してみました。

 与えられている情報として、時系列は発売順ではなくREAL(中学生)→Black Thunder(高校生)→ONE CHANCE(大学生)とのこと(参考:学研プラス『声優アニメディア4月号』)なので、まずリアルとBlack Thunderの繋がりについて考えます。

 この2曲で共通するワードはたくさんありますが、やはり印象的なのは“トリカゴ”。リアルでは少年は傷つくことを恐れてちっぽけなトリカゴに閉じこもってしまいましたが、Black Thunderでは錆びたトリカゴを蹴り飛ばしています。こりゃとんでもない変化です。これだけだと何が起きたのかさっぱりわからないので、REALの主人公を思春期真っ最中の中学生の少年と仮定してイメージしてみます。

[Q&A]馴れ合いと堕落で満ちた
[Un-real]無感情な この仮想世界(マスカレイド)

  少年は、学校のグループの中で、無感情に馴れ合いながら生活しています。そして、彼はそんな風に心を閉ざす自分をトリカゴの中にいるようだと思っています。これは女子には特に分かってもらえると思うんですけど、中学生特有のグループ意識ってかなり独特で、周りから浮いてはいけないというプレッシャーが半端じゃないんですよね。自分の意見なんて言えず、ただひたすら強者に合わせて頷くだけなので、自分のアイデンティティが他人にあまりにも左右される。

自分しか満たせない 未熟で 脆弱な集団(レギオン)

アイデンティティ形成に大きく関わる点で、この集団は相互依存関係に近い集団なのではないかと思います。これに悩んだREAL少年(?)は、

越えていけ 華奢な感情を
ぶち壊せ その声が 届くまで 是が非だろうと
さぁ 自分の手で 掴み取るんだ
リアル-REAL- へ続く 世界を Yeah

  と、本当の自分になるために殻を破る決意をしたわけです。

  そして、その決意を抱いた少年は年を経て高校生になりました。そんなBlack Thunderの冒頭はこうです。

夢を孕んで 今日も舞う

あるゆる笧 仕様もない

共依存は止して
Believe! Be in my own light! 

 邪魔者なんてしょうもない、集団的な共依存は止めて自分を信じよう!と呼びかけます。か、かっこいい〜!すごいのはここだけじゃなく、一番シビれるのはやっぱりサビ部分ですね。

All play! 代役なんて演じさせない
Unlock the world

他の誰にも代役なんて演じさせない、自分は自分でしかないから。かっこいい~~~!!!アイデンティティ確立してる~~~!!!

そしてUnlock the world(=その世界を解き放て)ですが、the worldってどんな世界?と考えると、これもまたREALに答えがあります。

掴み取るんだ リアル-REAL- へ続く 世界

掴みとってる〜!有言実行してる〜〜!!!カッコいい〜〜!!!

 

 このように、自我に悩んだ中学生時代を乗り越え、高校で絶対的な自我と自信を手に入れた主人公。でもこの後のONE CHANCEでの彼は挫折を経験した大学生なんですよね…。何したんだろう。格好良すぎて出る杭は打たれたのかな…。

 しかしもう彼はトリカゴに舞い戻ったりはしません。どんな惨状とも向き合う覚悟があり、原因は自分の甘さであると断言できるほど強くなっています。

絶対曲げぬ誓い ブレず 抱いて行こうぜ
醜い虚栄心(プライド)なんて 棄て去って
前へ 前へ

この“絶対曲げぬ誓い”とは?というと、終盤に出てくるコレですよね。

募る感情 希望と絶望 一切合切 抱きしめ
になる覚悟で 泥を這う虫ケラから 変わってく

  これが中学時代からブレずに抱き続けた“あの日立てた誓い”であり、この誓いが果たされたかどうかはもう言うまでもありません。

錆びたトリカゴ 蹴っ飛ばし
名前も持たない が舞う
「似てるだろう?」繰り返すデジャヴに
Believe! Be in my own wish!

ほら出た有言実行の男〜〜!!!!ブラックサンダ〜〜!!!

  ちなみに、この蝶はREALの感情(華奢(≒折れやすい)だった)、希望(成層圏くらい遠くにあった)、絶望(どうして生まれてきたか分からなかった)を抱きしめて舞っています。

 あと、この“繰り返すデジャヴ”というのはONE CHANCEの

何回目の今日を繰り返して
「辟易してんだろ?」

を彷彿とさせますし、単に“”というワード前にも聞いたことあるだろ?とヒントを与えてくれる意味もあるのではないかと思います。

  そしてONE CHANCEでもめちゃくちゃかっこいいのはやっぱりサビ部分。中学生のときの決意を高校生の間にしっかり達成する彼ですから、ONE CHANCEでのこの言葉もきっと実現してくれるはずです。

やがて REAL 以上に 輝きだすその瞬間
見縊んなよ さぁ この手で ONE CHANCE

 これは、中学生のときに望んだREAL=“真の自分”を超えて更なる理想へ突き進もう!という、少し大人になったONE CHANCE青年の新たな決意なのではないでしょうか。

 

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  三部作の時系列についていろいろ考えてみたのですが、どうでしょう…。いくつかこじつけ感がすごい気がしますけど、ブラックサンダー少年曰く“是非はUp to you”なので大丈夫ですよね!(そんなちっさい歌詞じゃないわ)


  あと、これは少し話が逸れてしまうのですが、REALの歌詞をちゃんと読んで今さら気づいたことがありまして。

  忘れもしない1stシングル、まさに全ての始まりの歌詞は、

Make your world with true color…

  (=君の世界を真の色で作りあげろ)

  そして2年間の集大成といえる最新ミニアルバムの締めの一曲、colorsのいちばん最後の歌詞は

「自分らしい」個性(カラー)で描いて もっと
ハミ出そうぜ Goin' Growin' Goin' 在るがまま
今 今 今 鮮やかに 

 最初と最後が・・・繋がって・・・?さすがに深読みが過ぎますかね。

 

 

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